コンピューターグラフィックがエンターテイメントの分野で多く利用されるようになり、cgクリエイターという職業が成立しています。コンピューターを使って各種のイメージを作成する仕事であり、その活躍の場が広がっています。制作会社に所属して創作活動を行っている人たちがいる一方で、フリーランスとして活躍している人たちも増えつつあります。

cgクリエイターの仕事がフリーランスでも成り立つようになった状況の変化は、パソコンなどの情報処理機器の性能向上や、インターネットといった通信ネットワークの整備が背景にあります。かつてコンピューターの性能が低かった時代には、cg制作用の機材調達のために多大な投資を必要としていました。しかしその後の飛躍的な性能向上により、個人のパソコンでも高度なグラフィック制作を可能にしています。また、コンピューターグラフィックのイメージはデジタルデータであり、データをクライアントに引き渡す必要があります。インターネットを利用すれば、遠隔地へ瞬時に制作したデータを送信することが可能であるため、必ずしも同じオフィスで働かなくとも、データの受け渡しが簡単にできるようになっています。

フリーランスとして働きやすい環境の条件が揃った事から、この労働スタイルを採用しているクリエイターたちが多いです。制作会社としてもコスト削減などの面で、このような職場の状況の変化を歓迎している面があります。